今回は軽ではないけどミニミニカーのフィアット500です。とは言っても旧車乗りのジャンルの型でなく現行タイプのモデルになります。長い歴史の車両なので、wikiレベルのおさらいを。(興味なければ↓にスルーお願いします。)
初代500は1936年から1955年(wiki調べです)(*´Д`) 現代のイメージと少しかけはなれたデザイン(1396年なら当たり前か)500と名のとおり当時は発表モデルは排気量が569CC。モデルごとに微妙に排気量アップはしていきますが今の日本の軽自動車が660ccですので80年以上前にこのような小排気量車でそれでいてデザイン重視な車両をマルゲリータがお好きな方たちが世に送り出していたわけですね。馬力は15PSレベルですので今どきとは比べていけませんが軽量(おそらく0.5t以下では)ですので当時の小排気量時代の道路を走行するのは十分だったのかと想像はできます。元々2名乗りらしいですが乗れるスペースがおそらくあったようで定員オーバーで乗るとリヤのリーフスプリングが折れてしまうなどなかなか当時だなと思わせる逸話もあるらしいですね。
二代目は1957年から1975年、ルパン好きはもちろんの事、けっこう大人な世代ならフィアット500ならこの型とイメージしますね。初代は排気量500cc越えで水冷4気筒でしたが二代目は479ccの空冷2気筒という一見コストダウン的なラインナップ変更をしています。ただ冷却面を除けば水冷から空冷にすることにより、新車制作時のコストはもちろんの事、その後のユーザーへのメンテナンスコストも減ったのではと思います。今のような温暖化では(イタリアの気候は不明ですが)空冷もいささかつらいですがこの年代の気候ならそんなに気にならず走れたんでしょうね・・・と勝手に推測。デザインエンジン含め初代との最大の違いは駆動方式がFR(フロントエンジンリヤドライブ)からRR(リヤエンジンリヤドライブ)に変更ており年代を考えたら当時の設計者はPCのような便利ツールもなく手書きの設計図でよくぞここまで色々なタイプを世に送りだしていたなと思います。(`・ω・´)ゞ初代はさすがに旧車ショーでも行かないかぎりは見る事がないですが二代目モデルは休日などにたまにお見掛けしますし現存している車両はこの先も残っていってほしいですね。
やっと今回のモデルである三代目登場!1975年には一度消滅したフィアット500でしたが2007年に復活しました。時代的な物もありますので仕方ないですが500とは名ばかりで900ccからディーゼルエンジンを含めた1400ccまでの今でいうリッターカークラスでのパワーユニットになり、駆動方式がRR(リヤエンジンリヤドライブ)からFF(フロントエンジンフロントドライブ)となり初期型からモデルチェンジする度に駆動方式が変わるある意味異例なモデルとなりました。大抵このような3ドアモデルはなかなか長く続かないものなのですが世界で100万台以上売れたベストセラー車両になりフィアット社の業績回復に一役買ったらしいです(wiki情報です)。ただまだ現役かと思っていたのですが2024年5月に生産終了を発表しており今ディーラー様にあるのが完売になりしだいフィアット500として二回目の終了を迎える事となりました。そんなに色とグレードは選べないかと思いますが味気のない現国産車などよりは魅力的かと思いますのでさそりのマークの車両も含めモデル最後のご購入はいかかでしょうか?(EVモデルは海外であるんでしたっけ?)
と一部の方にしか大変興味のない話で大変申し訳ありませんでした。ここから本ネタに移らせて頂きますね。
今回の患者様は左ドアとリヤバンパーでの依頼で入庫されました、がドアは画像ではわかりにくいのですが微妙に場所は違いますが複数回押されたみたいで人差し指で押してわかるぐらいぺこぺこ、リヤバンパーは過去に修復済の箇所をダブルパンチで亀裂!!車が小さいなら部品も安いと今どきありえない感覚で見積をたてたところドアだけで12万、リヤバンパー7万(色なし)とドアなど交換時に必要とされる部品など含めれば軽く部品代のみで20万オーバーでした。まあ外車だからとどこかのディーラー様がいいそうな声が聞こえてくるのは分かりますがなかなかなプライスでありました。もちろん完璧に綺麗直すなら交換の右に出るものはありませんが、ユーザー様の意思確認の元、今回は修正希望でとの事でしたので歪みが残る覚悟で修正作業に入らせて頂きます、
関連部品の脱着をすまし、まずはドアから作業開始。裏面にも手が入る今時にしては作業しやすいドアではありましたがドア中心部にドアモールやプレスラインがない為パネルが伸びやすい現状の為、絞りや修正作業をなるべく小範囲で地道にこなして進めていきます。凹みは出してからパテを入れておりますので厚さ的には薄くできましたが広範囲にはなってしまいました。
そしてリヤバンパーです。センター部にも膨らみがあり,ここ抜きで塗装してもと現場の皆様一択意見でこちも長い修正作業の開始。修理方法によっては塗装乾燥時の熱で膨らみが戻ってしまう可能性があるので慎重に進めていきます。前歴のようなパテ仕上げにはしないようできる限りバンパ本体のみで仕上げて、、、、いけるかな?
おや?こちらはフロントバンパーです。作業開始後追加になりました・・・がこちらも修復歴あり。
前後ともに歪みが目立たないレベルになったかな?と。新品と違い歴ありの再修正部はどこまでで見切りをつけるかで時間と出来が左右されてしまします。
リヤバンパーセンター部の画像がなくすいません。前後バンパーとも綺麗に塗装が吹けました。角部は前歴がパテ使用でしたが今回はほぼノンパテなので取り付け時に割れたりする可能性もなく安心です。
全般的に小傷がありましたので今回左側面部各部サフェーサーをいれて下準備完了。
くっ暗い、、、、すいません。塗装ベースでここまで暗く撮影できるのは自分くらいでしょうか???
色のせいにしてはいけませんがそもそもはじめの歪みもなんだかな~でここまで長文になった割には中身の薄い内容になってしまって申し訳ありませんでした。
はっきり最後に言いたい事は車が小さくても部品代はそれほど安くない!これだけでの文面でよかったかもしれませんがとりあえず最後までお読み頂きありがとうございました。
PS。スマートは以外にも安価なんですが。。。。輸入ルートの差ですかね。